【元消防士監修】自宅でできる家族を守る防災術

【「阪神淡路大震災」経験者の元消防士監修】家族を守る生存戦略 災害時に家族を守れる、頼れる父親になりたい方必見!? 地震、津波、台風など突発的な自然災害時に家族を守れる『防災・救急のロードマップ』を公開

心肺蘇生法のやり方と注意点

今回の記事では、心肺蘇生法のやり方と注意点について書いていきます。

 

心肺蘇生法と言えば、ずばり心臓マッサージと人工呼吸です!

 

皆さんも学校や教習所で習ったこともあるとは思いますが、今一度おさらいの意味も込めて見ていきましょう!

 

 

今回の記事では、日本蘇生協議会(Japan Resuscitation Council)が5年ごとに発表している蘇生ガイドライン(最新版は2020年12月22日公開)に沿って解説していきます。

 

その中でも “一次救命措置(BLS)”、“小児の蘇生(PLS)”、“新生児の蘇生(NCPR)”の内容に沿って解説していきます。

 

 

目次

1・今回の記事を読んでほしい人

2・なぜあなたが心肺蘇生法を身につけなければいけないのか

3・救命の連鎖

4・大人の心肺蘇生法

5・乳児・小児の心配蘇生法

6・心肺蘇生を行った結果、訴えられる?

7・実際に心停止の傷病者と向き合う前に

 

 

1・今回の記事を読んでほしい人

 

・大切な人がいる人

 

・心肺蘇生法を学んだことはあるけれどあまり覚えていない人

 

・目の前で倒れた人のためになにか行動できる人になりたい人

 

 

1つでも当てはまる人はぜひこの記事を参考にしてみてください!

 

 

 

2・なぜ“あなた”が心肺蘇生法を身につけなければいけないのか

 

心肺蘇生法(CPR)は学校の授業や教習所で必ず1度は習うほど、重要な救急法です。

 

なぜ心肺蘇生法がここまで重要視されるのかというと、第一発見者による処置があるかないかで大きく生存率に差が出てしまうためです。

 

心臓が止まってから3分後には脳が壊死し始めますが、救急隊の現場到着時間は全国平均で通報から8.7分(令和元年12月26日総務省消防庁発表)と言われています。

 

ということは、心停止から救急車が来るまで何もせずに待つ、と言うのは見殺しにしていることと大差がないことになってしまいます。

 

 

では救急隊が到着するまでの間、誰が処置すればいいのでしょうか?

 

僕みたいな経験のある人がその場にいれば、率先してやると思うので、その人に指示されるとおりにサポートしてあげてください。

 

しかし、その場に誰も経験のある人がいなかったら?

 

そもそもあなた以外に他の人がいなかったら?

 

そうです。

 

その倒れている人を救うことが出来る可能性があるのは“あなた”だけです。

 

初めからキツイことを連発していきますが、僕が実際に救急隊として心肺停止患者の出動をしてきた中で、心拍再開し社会復帰まで出来た患者というのは、必ず周りの人が心肺蘇生してくれていました。

 

もちろん周りの人が頑張ったにも関わらず助からなかった方もいますが、周りの人が心肺蘇生していない患者が助かったという話はよっぽど特殊な状況(雪山などの超寒冷地や薬品を用いた場合など)を除き、あり得ないと個人的には思っています。

 

あなたの大切な人が倒れてしまった、その時にその人を助けることが出来るのは“あなた”しかいない、という気持ちで読んでいっていただけると嬉しいです。

 

 

3・救命の連鎖

心停止患者の救命には、救命の連鎖(Chain of Survival)が必須になります。

 

 

(救命の連鎖の画像)

 

・心停止の予防

 危険な不整脈が突然死の原因になります。危険な不整脈の兆しは「急に心臓が早く打つ」「少しの運動でも胸が締め付けられるように苦しくなる」「(原因がわからないまま)脈が途切れたり、気を失ったことがある」などがありますので、心当たり、もしくは親戚の方に病気や動機、胸の苦しさがあって突然死した人がいる場合、検査してみることをお勧めします。

 

・早期通報

 出来る限り早く救急車の要請と応援を求めます。

 

・早期心肺蘇生術(CPR)

 出来る限り早く良質な胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸を行います。

 

・早期除細動

 出来る限り早くAED(自動体外式除細動器)を用いて電気ショックを行います。

 

・早期二次救命処置

 出来る限り早く医療機関で、心停止後の集中治療を含めた適切な処置を行います。

 

 

もし、誰かが倒れてから3~4分以内にCPRが始められ、電気ショックが8分以内に施された場合、その被害者の生存率は30~40%と言われています。

 

これだけ早期に処置がスタートしても生存率は50%以下なので、いかに早く処置できるかがカギになってきます。

 

突然の心停止は様々な国で主要な死亡要因の一つとなっています。

 

事前の病気や症状がなく、突然発症するケースも珍しくありません。

 

自宅での発症率が高く、特に50~70代の高齢男性は発症するケースが多いですが、過去には学校で体育の授業中だった女子生徒がグラウンドを走っていると突然倒れ、そのまま亡くなるということもありました。

 

また、空手の試合や野球のピッチャー返しで胸を強打し、そのまま心停止になった、ということも実際に起こっています。

 

様々な要因で心停止の可能性はありえるので、しっかりと学んでおくことが重要です。

 

 

 

4・大人の心肺蘇生法

 

  • 周囲の安全の確認をする。

 

倒れている人(以下 傷病者)を発見した場合、駆け寄る前に周囲の安全を確認しましょう。

安全が確認・確保出来てから近づいてください。

 

<Point>

傷病者が危険な場所(道路の真ん中など)にいる場合、そのまま処置しては危険なので、歩道などに移動しましょう。

 

 

  • 反応の確認をする。

 

肩を叩きながら、呼びかけます。

 

何らかの反応、目的のある仕草が無ければ、「反応なし」とみなします。

 

反応がある場合は、状況に合わせて119番通報するなどの対応をします。

 

<Point>

・叩く強さ、呼びかける声の大きさを1回目<2回目<3回目と徐々に大きくしていきましょう。

 

  • 呼吸の確認をする。

 

呼吸の確認では、傷病者の口に手をかざし、胸と腹部の動きを10秒以内で確認します。

 

<Point>

・口に手をかざす理由は、口からの呼吸を確認するのではなく、急な嘔吐や出血による顔への汚染を防ぐ為です。

 

・脈の確認を推奨している資料もありますが、素人が簡単に判断できるものではないので、脈の確認はしなくて大丈夫です。脈の確認は自信のある場合のみ行いましょう。

 

  • 119番通報、AEDの手配をする。

 

反応、呼吸共にない場合、心停止の可能性があります。

 

周囲に人がいる場合、119番通報で救急車を要請、AEDを持ってくるように依頼しましょう。

 

この時、「誰か119番通報をお願いします」と言っても、擦り付け合いが始まって誰もやらない可能性があります。

 

「あなたは119番通報をお願いします。」

「あなたはAEDを持ってきてください。見つからなくても必ず戻ってきてください。」

 

といったように、指名して依頼してください。

 

<Point>

AEDを依頼した人に「見つからなくても必ず戻ってきてください」と言う理由は、AEDが届くのか届かないのかをハッキリさせるためであり、理想は8分以内の電気ショックのため、どこまでも遠くまで探しに行かせないためです。

 

・周囲に人がいるにも関わらず1人で救助を行うのは悪手です。必ず多くの人に助けを求めましょう。

 

・周囲に人がいても、119番通報とAEDを依頼しても誰もやってくれない、「いや、やり方わからないので…」とあまりにも非協力的な場合、「お前がやらんせいでこの人死ぬで」などと脅すなどのキツい言い方をするのは止めましょう。

言いたくなる気持ちも分かりますが、動画を撮られてあなたが訴えられたりと、かなり都合の悪い状況に陥る可能性が非常に高いです。

「薄情もんが!」と心の中で悪態をつきながら救急隊が来るまで、あなただけでも頑張れることを頑張りましょう。

 

・周囲に人がいない場合、AEDは諦めて、急いで通報した後、直ちに胸骨圧迫を開始しましょう。

 

  • 胸骨圧迫を30回行う。

 

心停止の確認から10秒以内(出来るだけ迅速に最優先)に胸骨圧迫を行います。

 

胸の真ん中(乳首と乳首を結んだラインの中心)に片方の手の付け根を置き、もう片方の手をその手の上に重ねます。

 

肘をしっかりと伸ばし、一定のペース(100~120回/分)でまっすぐに強く(約5㎝、6㎝を超えないように)圧迫します。

 

<Point>

・胸骨圧迫をすると肋骨が折れるのでは?とよく聞かれますが、しっかりと圧迫すればほぼ間違いなく折れます。お年寄りや骨の弱い人ほど簡単に折れてしまいますが、しっかりと圧迫できているからこそ、と思って続けてください。

 

・圧迫は、自電車の空気入れポンプをイメージし、圧迫後はしっかりと圧迫前の位置まで戻ることを意識しましょう。

 

・肘が曲がって力がまっすぐ伝わっていない、圧迫後に元の位置まで戻っていない場合、有効な胸骨圧迫にならないので注意しましょう。

 

・まっすぐ圧迫するためには、傷病者の奥の肩に目線を合わせるとまっすぐになりやすいです。

 

(胸骨圧迫時の目線画像)

                                                                                          

アンパンマンのマーチのテンポがちょうど1分間に100回くらいのペースになります。

 

  • 人工呼吸を2回行う。

 

傷病者の額に手を当て、あご先を持ち上げるように気道確保します。

 

額に当てていた手で傷病者の鼻をつまみ、空気が漏れないように自分の口で傷病者の口を覆って、軽く胸が上がる程度の量の空気を1回約1秒かけて吹き込みます。

 

<Point>

・あご先を持ち上げる際は、口と喉が一直線になるように意識します。

 

・鼻と口は繋がっているので、しっかりと鼻をつまんで空気が漏れないようにしましょう。

 

・空気を吹き込む際、「軽く胸が上がる程度」を意識しましょう。

空気を入れすぎても、肺に行かずに食道に空気が流れてしまうことがあります。

そうなると嘔吐の原因になり、窒息の危険性も出てくるので注意しましょう。

 

・人口呼吸は口と口の接触のため、ためらわれる場合は省力し、胸骨圧迫のみ行いましょう。むしろ、かなり訓練を積まないと難しい手技なので、自信がない場合は省略してください。

 

・人口呼吸を行っても胸が上がらない、空気が入っているか分からない場合があります。その場合も何回も挑戦するのではなく、必ず2回だけ行い、すぐに胸骨圧迫に移ってください。心肺蘇生法は胸骨圧迫がメインの為、人工呼吸はオマケと考えるくらいが丁度いいかもしれません。

*もちろん人工呼吸も大切なので、しっかりと出来る場合はやりましょう。

 

 

 

  • 胸骨圧迫と人工呼吸を繰り返す。

 

胸骨圧迫30回 → 人工呼吸2回 → 胸骨圧迫30回 → 人工呼吸2回 → …

 

のサイクルで救急隊に引き継ぐまで繰り返します。

 

<Point>

・救急隊に引き継ぐまでの間、明らかな反応(手を払いのけるなど)がない場合、決して中断しないでください。

 

・1人で胸骨圧迫を続けると非常に疲れます。疲れてくると効果的な胸骨圧迫を続けることは困難です。周りに人がいる場合、必ず交代しながら行いましょう。交代して行うことで、より効果的な胸骨圧迫を続けることが出来ます。

 

  • AED到着後、AEDのアナウンスに従って応急手当を続ける。

 

AED到着後、まず初めにケース、蓋を開けて(ケース、蓋がないタイプもあります)電源を入れます。

 

電源を入れた後、傷病者の胸をはだけさせ(服、下着をまくり上げる又は切る)、右胸の上部、左脇腹に電極パッドを貼ります。

 

AEDが自動で心電図の解析を開始するので、「心電図を解析中です。体に触れないでください。」という音声が流れたら、誰も傷病者の体に触れないように「体に触れないでください。離れてください。」と周囲の人を遠ざけます。

 

AEDから「電気ショックが必要です。体に触れていないことを確認し、ボタンを押してください。」という音声が流れたら、「電気ショックを実行します。体から離れてください。」と再度周囲を確認し、誰も傷病者の体に触れていないことを確認し、速やかにショックボタンを押します。

 

次の心電図の解析が2分後に開始されるので、それまでの間、胸骨圧迫30回→人工呼吸2回→胸骨圧迫30回…と繰り返します。

 

AEDから再度「心電図を解析中です。体に触れないでください。」と音声が聞こえてきたら、先ほどの流れを繰り返します。

 

 

<Point>

 

・音声の内容は若干違うかもしれませんが、流れはどのメーカー、機種も同じなので、音声に従ってください。

 

・電極パッドを貼る時も、胸骨圧迫を中断しないでください。

 

・電極パッドを貼る時、服を脱がしている暇はありません。素早くまくり上げ、胸骨圧迫をなるべく中断させないようにします。まくり上げることが困難な場合、AEDに同封されているハサミで衣服を切ってしまいます。高価、気に入っている衣服を切ってしまったら後から訴えられるのではないか、と心配される方がいますが、緊急時の必要な処置と認められると裁判でも負けることはまずないので安心してください。

 

・電極パッドを貼る時、胸毛が濃くて皮膚から浮いてしまう場合、そのまま貼ってしまうと有効な心電図の解析、電気ショックが行えません。付属のテープで脱毛してしまいます。電極パッドの予備がある場合、電極パッドの粘着で脱毛するのも有効です。脱毛に電極パッドを使用した場合、予備のパッドのコードを繋ぎ直すのを忘れないようにしてください。

 

・体が水に濡れていると、電気が体内を通らずに水のある表面を流れてしまう為、貼る部分と電極の間を布などでしっかりと拭いてください。他の部分は濡れていても問題ありません。

 

・電極パッドは必ず「右胸の上部と左わき腹」でなくても、「左胸の上部と右わき腹」、「胸と背中」でも可能です。心臓をしっかりと電極パッドで挟んでいれば大丈夫です。

ペースメーカーを埋め込んでいる場合、胸の上部にある場合が多いので、ペースメーカーがある場合は「ペースメーカーとは反対側の胸の上部と対角のわき腹」又は「胸と背中」に貼るようにしましょう。

 

・傷病者がネックレスをしている場合、電気ショックがネックレスに流れて有効な電気ショックにならないことがあります。素早く外せる場合は外し、外れない場合は出来るだけ顔側に避けておきましょう。

 

 

  • 救急車が到着し、救急隊に引き継げるまで、6~8を繰り返す。

 

救急車の現場到着所要時間は全国平均で8.7分(総務省消防庁令和元年公表)とのことですが、その時の現場管轄救急隊の出動状況、道路状況などによって大幅に変わってきます。

 

救急隊が到着するまで、AEDの音声に従いながら胸骨圧迫、人工呼吸を続けてください。

 

<Point>

・胸骨圧迫は非常に疲れるので、必ず交代しながら行いましょう。交代の時は、胸骨圧迫をしている救助者の反対側に回り、胸骨圧迫をする姿勢を準備し、「1で代わります。5、4、3、2、1」と息を合わせて、なるべく中断されている時間が無いように交代します。

 

・119番通報、AEDの準備・操作、胸骨圧迫、人工呼吸を行っている方以外の人で手が空いている場合、傷病者の荷物を纏めておき、救急隊に速やかに渡せるように準備しておきましょう。かばんや財布の中から身分証などを探す行為は、関係者(家族など)以外が行うといらぬトラブルの原因になるため、それ以外の方は傷病者の荷物をまとめるだけにしておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

5・乳児・小児の心肺蘇生法

基本的な流れは大人の心肺蘇生法と同じですが、乳児(1歳未満)・小児(1歳以上中学生以下 およそ中学生含む)の場合は年齢、体格によって胸骨圧迫のやり方が異なります。

 

乳児の場合は、両乳頭を結ぶ線の少し足側を目安に、片手の人差し指と中指の2本で押します。

 

(参照:https://www.med.or.jp/99/img/kids.jpg)

 

小児の場合、片手で圧迫しますが、体格が大きければ成人同様に両腕で押します。

 

(参照:https://www.med.or.jp/99/img/kids.jpg)

 

胸骨圧迫の回数、人工呼吸の回数は大人と同じですが、胸骨圧迫の深さは、胸の厚みの約1/3が沈むように圧迫します。

 

AEDの使用手順は大人と同じですが、小児用パッドや小児用モードがある場合は、確実に未就学児(小学生未満)と推測される時に使用してください。

 

(参照:  http://www.chunou-119.jp )

 

ない場合はそのまま成人用パッドを使用して問題ありませんが、小児の体にはパッドが大きいため、パッド同士が触れ合わないように注意してください。

 

胸と背中に貼るとパッド同士が触れ合うこともないので、一つの手として覚えておくといいと思います。

 

 

 

<Point>

・片手か両手か迷うような場合は両手でやりましょう。明らかに両手で行うと力が強すぎると感じる場合は片手で行いましょう。

 

・小児用パッドを使用する場合、コネクタを確実に本体に刺せているか確認してください。

 

・成人用パッドや通常モードでは子供にとって電圧が強すぎるため、大人と同じ電圧では体(心臓の筋肉)を痛めてしまう可能性があります。そのため小児用モードや小児用パッドを使用した場合、成人モードの1/3程度の電圧でショックを行います。

 

そのため、未就学児以上の体格の傷病者に対して小児モードや小児パッドを使用してしまうと、ショックに必要な電圧が足りず、有効なショックが行えない可能性がありますので、迷った場合は成人パッドでの処置を行いましょう。

 

 

6・心肺蘇生を行った結果、訴えられる?

 

頑張って心肺蘇生を行ってもその結果や合併症についての責任を問われることはあるのでしょうか?

 

答えは、「市民が行った心肺蘇生について民事上、あるいは刑事上の責任を問われることはまずない」です。

 

もし救命処置を実施する状況でなく、勘違いで実施してしまった場合についても、「緊急事務管理」というものが成立するので、責任を問われることはありません。

 

救命処置は1分1秒を争う状況で実施されることから、瞬時の判断が必要ですが、救命講習などの実技を受けたことのある一般市民であっても、的確に状況を判断することは事実上困難であるからです。

 

従って、力の入れすぎによる肋骨骨折や内臓損傷、頚椎損傷などについても、最低限のマニュアルに沿っている限り、責任に問われることはかなり稀なケースになります。

 

 

しかし、一般市民が処置に当たった場合でも明らかな悪意や重過失があった場合は責任に問われることがあります。

 

最低限のマニュアルに沿っていない、必要以上に粗雑・暴力的、必要以上に社会的被害がある等が当てはまると思います。

 

今のところ、一般市民が責任を問われて起訴されたということはないようです。

 

実際に弁護士さんの意見として、

「そもそも倒れた方を、勇気をもって助けようとした方が訴えられるということはレアケースで、むしろ助けた人に対して感謝される方が多いのではないかと思います。

 

また、仮に訴えたとしても、差版で勝てるかどうかというと、用件を満たし、かつその立証をしなければならないことを考えると、なかなか難しいと思います。

 

そもそも訴えること自体、専門的な医療知識が必要になったりもします。費用や時間もかなりかかると思いますので、倒れた方を救助して訴えられるというのは、あまりないと思います。」

(参照 : https://inoti-aed.com/aed-low2/)

 

このように意見されているので、一般の人が訴えられるということはなさそうです。

 

また、僕のように元消防士や現役の医療従事者が処置に当たった場合、専門的知識や実務経験があるため、最悪の場合、訴えられます。

 

しかし、一般の人と同じように、救助した側は感謝されることがほとんどだと思うので、マニュアルに沿って、正しく、臨機応変に処置したのであれば、訴えられたとしても、負けることはほぼないでしょう。

 

7・実際に心停止の傷病者と向き合う前に

 

 

実際に目の前で人が倒れたら間違いなくパニックになると思います。

 

いくら経験がある僕でも、妻や子供たちが倒れたりしたら間違いなくパニックになります。

 

でも、パニックになって何もしないでいると、その人はどんどん死に近づきます。

 

平成30年のデータですが、一般市民が目撃した心停止傷病者は25756人、そのうち、一般市民が心肺蘇生を実施しなかった傷病者は10791人(41.9%)、社会復帰したのは482人(4.5%)でした。

 

一般市民が心肺蘇生を実施した心停止傷病者は14965人(58.1%)、社会復帰したのは1873人(12.5%)でした。

 

この数字からもわかるように、心停止後に誰かがその傷病者に手を差し伸べることで、約3倍も助かる確率が上がります。

 

僕は自分の家族が目の前で倒れているなら、その少しでも助かる確率を上げるために手を尽くします。

 

あなたはどうしますか?

 

一緒にあなたの大切な人を守っていきましょう。

 

 

質問や意見がある場合はお気軽に下の連絡先からコメントお願いします!

 

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妊娠中のパートナーに対して男が出来ること

妊娠は女性にとっても、もちろんそのパートナーの男性にとっても非常に重要なイベントです。

 

ですが、多くの男性からすれば、自分の体で起こっていることではない為、自覚が薄く、何気ない言動で女性を傷つけてしまうことが多々あります。

 

「妊娠中に言われたこと、腹が立ったことは一生忘れない」と言っている女性は非常に多いですが、当然いい意味と悪い意味があります。

 

どうせならいい意味で忘れられない方がいいですよね!

 

僕自身、妻と2回の妊娠期間を過ごしましたが、2回ともいい意味で忘れられない、と言ってくれています!

 

女性の体やメンタル面でどのような変化が起こり、どのように接すればいいのか、想像力を働かせながら読み進めてもらうと嬉しいです。

 

 

 

目次

1・今回の記事を読んでほしい人

2・妊娠による女性の“身体的”な変化

3・妊娠による女性の“精神的”な変化

4・忘れられない悲しかった言動

5・忘れられない嬉しかった言動

6・妊娠中のパートナーと接する時はいつも以上に想像力を働かせて!

 

 

 

 

 

 

 

1・今回の記事を読んでほしい人

 

・妊娠中のパートナーがいる人

・パートナーとの妊娠を望んでいる人

・友人や知人に妊娠中のパートナーがいる人

 

上記の1つにでも当てはまったら、是非ともこの記事を参考にしてみてください!

 

2・妊娠による女性の“身体的”な変化と“精神的”な変化

 

妊娠することで女性の体には様々な変化が起こります。

 

情緒不安定になったり、突然体調が悪くなったり、本人も驚くような変化がたくさん起こります。

 

その変化を知っておくことは非常に大切なことで、どんなことが起こるか分かっていれば、冷静にサポートできます。

 

妊娠中、身体的な変化には、出産に近づくほどお腹が大きくなるのは見ていてわかりますが、

・常に眠い(特に昼間)

・疲れやすい

・体温が上がる

・呼吸が速く深くなる

・頭痛や吐き気

・お腹の痛みやけいれん

・性器からの出血

・心拍数の増加

・手足のふるえ

・視力障害

・めまいやふらつき

・食欲が無くなったり、ありすぎたりする

・においに敏感になる

・便秘がちになる

などの目に見えづらい症状が慢性的に起こり得ます。

 

ホルモンによる影響が大きく、外見からでは気づけないことも多くあります。

 

さて、この症状を見た時に何か自分の体で身に覚えはありませんか?

 

性器からの出血はないかもしれませんが、何か同じような症状で思い当たるものはありませんか?

 

僕の妻が言っていたのは「割と重めの風邪みたいな感じがずっと続く」でした。

 

確かに重めの風邪を引くと「体温上がって、呼吸が速くなって、頭痛や吐き気があって、ふらつく」感じがありますよね!

 

これが妊娠中のベースの体調らしいです。

そこに、つわり(さらなるお腹の痛みと気持ち悪さ)が加わり、食べ物の好みも変わる場合があるようです。

 

僕の妻の場合、無性に酸っぱいもの(レモンや梅干しなど)やジャンキーなもの(ハンバーガーやポテトフライなど)が欲しくなったりしていました。

 

ですがまだ食欲がある時はマシな方で、全く食欲が無くなったり、食欲はあるから食べるけれどすぐに吐いてしまう、ということもありました。

 

僕の妻が人一倍このような症状がひどかったわけではなく、多くの女性が同じような辛さを経験しているようです。

 

この状況を自分に置き替えてみるとめちゃくちゃストレスですよね。

 

また、妊娠中に様々なストレスが重なることにより、“妊娠うつ”と呼ばれるうつ病になってしまうケースも少なくありません。

 

また、妊娠鬱と同様、産後には様々なストレスからうつ病に発展してしまう“産後うつ”もあります。

 

「マタニティーブルー」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、マタニティブルーというのは、一過性で2人に1人の割合で起こると言われており、10日~2週間程度で症状が落ち着くことが多いのですが、産後うつはそれ以上続き、治療が必要になる場合もあります。

 

産後うつの症状としては、

・すぐにイライラしてしまう

・気持ちが落ち込みやすく、涙もろくなる

・食欲にムラがある

・何をしても「楽しい」と感じない

・体がだるく感じる

・寝つきが悪くなる

・他人との交流が面倒に感じる

・気力がなく、ミスや後回しにすることが増える

などがあります。

 

これらの症状は妊娠中だけに限らず、うつ病の症状として現れるものです。

 

これらの症状が現れると、自分自身や置かれている状況を悪く捉えて「将来の子育てに自信が持てない」「どうして自分だけが辛い思いをするのか」と感じ、自分を責める気持ちが現れたり、自己嫌悪感を抱いてしまいます。

 

このような気持ちが積み重なると落ち込みがひどくなり、睡眠が十分に摂れず、食欲も低下し、元気や気力が落ちる、という悪循環が生まれてしまいます。

 

正直僕は本当に男に生まれてよかったなと思うと同時に、ある意味自分の代わりにそれだけ辛い思いをしている妻を何としてでも楽をさせたいと思うようになりました。

 

 

3・パートナーの妊娠中に気を付けること

 

妊娠中は普段よりも色々と気を付けなければいけないことがあります。

 

感染症の予防も普段とは状況が違うため、気を付けなければいけません。

 

予防用のワクチンがある場合は、夫婦そろって接種することがベストです。

 

ですが、妊娠中には打てないワクチンも多いので、基本の予防(外出後は手洗いうがい、疲れをためない、人込みを避けマスクの着用)を徹底し、感染を防ぐことが重要です。

 

また、喫煙と飲酒については、妊婦本人の喫煙と飲酒は非常にリスクが高い(流産率が2倍、早産率が1.5倍、もともと下がりやすくなっている血圧が更に下がる、酔って転倒する可能性、赤ちゃんの精神発達遅延などのリスクが上がるなど)ので妊娠したらすぐに禁煙、禁酒しましょう。

 

本人の喫煙だけでなく、副流煙でも考えられるリスクなので、パートナーと一緒に禁煙、禁酒することをおすすめします。

 

パートナーが我慢していることはなるべく一緒に我慢することで、一緒に妊娠に臨んでいるという気持ちも育むことができると思います。

 

ちなみに僕は妻とがっつり禁煙と禁酒して、妻の出産を見届けてから家で1人祝杯をあげました笑

 

妻からは「退院するまで待ってくれたらよかったのに」と言われてしまいましたが、約10か月間も我慢してからの缶ビールは最高に美味しかったです!笑

 

4・忘れられない悲しかった言動

 

ネットや実際に耳にしたことをまとめてみましたが、はっきりと言ってパートナーのことを全く気遣ってないし、何様?と思うようなことばかりです。

 

こんなことを言ってしまうようなら一生恨まれることは当たり前ですし、父親としても不安が残りますね。

 

「パートナーのことが生理的に無理になってしまった」「パートナーに興味が無くなった」という女性がいますが、これらのような言動の被害に遭っていることが多いようです。

 

妊娠の期間中は妊娠をしている本人だけでなく、そのパートナーもストレスを感じることが確かに増えてくるかもしれません。

 

ですが、パートナーのことを愛していて、一緒に居たいのであれば、もしこんなことを思ってしまったとしても、絶対に口走らないようにしましょう。

 

それでは、ネットや直接見聞きして衝撃的だったものをいくつか紹介していきます。

 

つわりがひどいときに、「気持ち悪いふりしてないで早くご飯作って!」「俺のごはんは?」「今日も1日ゴロゴロしてたの?!」と言われて凄くショックで腹が立った。

 

まずは自分に置き換えて考えてみましょう。

 

あなたは本当に体調が悪くて吐き気もめまいもするし、熱っぽい。おまけになんの苦行か体に強制的に重りまで括り付けられています。

 

そんな状態でパートナーが帰ってきた第一声でこんなことを言ってきたらどう思いますか?

 

当然ショックで腹が立ちますよね。

 

妊娠中の体の変化を知らず、自分の物差しでのみ図り、自己中心的な考えで何も考えずいるとこのような言動になるのかもしれません。

 

仕事に行ってお金を稼ぐことは大変なことですし、そのお金がないと出産も育児もままならないので必ず必要です。

 

ですが、あなたが仕事で頑張っているのと同じように、パートナーも自分の血肉を削って新たな命を体に宿し、育てています。

 

お互いに頑張っているということを忘れないようにしましょう。

 

 

つわりがひどいのに旦那の用事で出かけた帰り、エレベーターで吐いてしまい、必死に手で押さえていたら「何やってんの?」としかめっ面で言われて凄くショックで悲しかった。

 

大量のお酒を飲んで自業自得で吐いているわけではありません。

 

当然吐きたくて吐いているわけでもありません。

 

急な嘔吐で「うわっ」と思ったとしてもパートナーを気遣うことくらいはできるはずです。

 

妊娠中はパートナーに負担をかけないようにするのはもちろんですが、外出・遠出することもあると思います。

 

そのせっかくの外出中に体調が悪くなってしまうこともあると思いますが、そこで懐の大きさを見せるのがパートナーをこれからも支え続ける意思表示になるのではないでしょうか

 

 

5人目妊娠中、4人目までずっとひどいつわりだったのを見てきているはずなのに、子供たちに「ママはしんどいふりをしているだけだ」と。その一言で離婚を決めた。

 

僕がこの話を聞いた時、ただただ衝撃的の一言でした。

 

冗談だとしても言うべきではありませんが、「今までの妊娠中も同じように思っていたんだ」と感じる一言ですよね。

 

もしかすると本当に体調も悪くないときにしんどそうに見えることもあるかもしれません。

 

ですが、体調が悪い時が大半なので、そのくらい大目に見てもいいのではないでしょうか。

 

「常々しんどそうでこっちまで参ってくる」と感じることもあるかもしれませんが、事実常々しんどいので、お互いに支えあいながら乗り越えましょう。

 

 

 

5・忘れられない嬉しかった言動

 

辛いときに温かい言葉をかけられると頑張れて乗り越えられることもありますよね。

 

無理やりひねり出して言うようなものではありませんが、本心から言ってもらった温かい言葉は力になり得るということを知っておいてほしいので、いくつか紹介します。

 

つわりの症状で毎日がつらく心が折れそうな時、主人が「君が楽なように過ごしてくれればいいよ。赤ちゃんも頑張ってるよ。もう少しだよ。」と言ってくれて、その言葉で「気持ちを持ち直し、つらい時期を乗り越えられた。

 

つわりで気持ち悪いことを夫に言うと、「せめてつわりだけでも俺が変わってあげられたらいいのに…。お腹の赤ちゃんのことを大事にしてくれてありがとう。」と言ってくれた!とても感謝している。

 

つわりがひどく、横になると吐き気で寝ることも出来なかった時、主人が「大丈夫、大丈夫」と言って寝ないで起きていてくれた。安心したのか椅子に座りながら気が付いたら朝になっていた。

 

これらは、本気でパートナーのことを気遣い想いやっていたからこそ出た言動だと思います。

 

本心でポロっと出た温かい言葉だからこそ力になるのであって、「気遣ってると思って欲しいから言った言葉」はすぐに見破られたりボロが出ると思うので絶対にやめましょう。

 

妊娠中は特に神経が緊張していて、色々なことに敏感です。

 

簡単に見破られて逆効果、ということにならないようにしてください。

 

 

6・妊娠中のパートナーと接する時はいつも以上に想像力を働かせて!

 

妊娠中は心身ともに非常にストレスがかかりやすいので、出来るだけ先回りしてパートナーが楽だと感じるように動けるのがベストです。

 

ですが、四六時中寄り添って一挙手一投足に注意を払う必要はありません。

 

今どのような状態で、どのようなことを必要としているのか、理解し、自分が同じ状況だったら、と想像力を働かせることが重要です。

 

しかし、“自分”のことではなく、“パートナー”の体で起こっていることなので、「自分ならこうしてほしい」がそのまま「パートナーも同じようにしてほしい」とは限らないということはしっかりと胸に刻みましょう。

 

必要ではないのに、無理やり押し付けられる親切ほど迷惑なものはないので、あくまでも「パートナーしてほしいと思っていること」をしていきましょう。

 

正直僕自身も先回りしようとしすぎてから回ったり、鬱陶しいと言われたことが何回もありました。

 

その度に妻にはいらないストレスをかけたなと反省しています。

 

この記事が少しでも“あなた”と“あなたのパートナー”のストレス軽減に役立ってくれると幸いです。

 

 

ご意見、質問等がありましたら、お気軽にメッセージください!

 

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非常持ち出し袋のおすすめ内容

今回の記事では、“非常持ち出し袋”として、どんなものを用意するべきか、ケースごとに考えていきます。

 

非常持ち出し袋はどんな時に使うものなのか、何のために用意するものなのかについても解説していきます!

 

もう既に用意しているよ!という方も、中身の使い方や不足がないかチェックしてみましょう!

 

 

 

目次

1・今回の記事を読んでほしい人

2・非常持ち出し袋を用意する上で考えなければいけないこと

3・災害経験者が「あってよかった」と感じたもの

4・災害経験者が「用意したけど使わなかった、邪魔だった」と感じたもの

5・非常持ち出し袋は1から用意するか、セットを買うかどっちがいい?

6・僕からのアウトプットのお願

 

 

 

1・今回の記事を読んでほしい人

 

非常持ち出し袋ってよく聞くけど、用意しなくてもいいと思っている人

 

非常持ち出し袋のセットは買ったが、買ってそのままにしている人

 

・家族のために、非常持ち出し袋をアップグレードさせたいと思っている人

 

上記の1つでも当てはまる人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください!

 

 

2・非常持ち出し袋ってどんなもの?

非常持ち出し袋とは、「災害が発生し、避難する時に一緒に持って行き、避難してから救援物資が届くまで過ごせるようにするための装備」です。

 

ニュースなどで、避難所にて救援物資が配られている情景を見たことのある方もいると思いますが、避難所から離れた場所に物資を置いていることも多く、災害発生後の当日、翌日は物資が届かないと思っておきましょう。

 

特に都市部では被災者も多くなることから、すぐには物資が行き渡らないことも考えられます。

 

内閣府の計画では、首都直下型地震が発生した場合、4~7日後に必要な物資を輸送するとされています。

 

その為、最低でも3~7日は自力で生活出来るようにする必要があります。

 

誰と一緒に住んでいて、どんなものが必要なのか、各々持って逃げられる荷物の大きさ・重量を考えて用意しましょう。

 

 

3・最低限用意するべきもの

家族に合わせたカスタマイズが必須ではありますが、まずは全員が共通して持っておきたいものを確認していきましょう。

 

  • 荷物を入れる“かばん”

ある程度の容量が必要になりますので、最低でも15L以上のものを用意しましょう。

「両手を空けるためにリュックにしよう!」と聞いたことがあるかもしれませんが、僕の経験的には、①両手を空けられるリュックサック②重さのハンデがほぼ消えるキャリーバッグのどちらかであればいいと思います。しかし、キャリーバッグは平地の移動では楽ですが、階段などでは地獄を見ることになるかもしれない、ということは頭の隅に置いておきましょう。やはり無難なのはリュックですね。

 

夜間の避難も考えられるので、反射板や夜間でも視認しやすい色を選ぶのもポイントです。

(リュックの画像)

 

 

  • 非常食(1人につき3~7日分)

企業、政府などからの配給が始まるのが早くて3日、遅くて7日程度と予想されています。その為、最低限配給が始まるまでの食料が必要になってきます。別記事でどんな非常食があるのか、どんなものが非常食として優秀なのか取り上げていますので是非参考にしてみてください。(非常食〇選のURL)

(非常食の画像)

 

推奨は1人あたり、1日3L×2~3日の6~9Lと言われています。これは飲むようの水だけでなく、トイレや体を拭く用、食器の洗浄用としての生活用水も含んでの量です。ですが9Lの水(=9㎏)を背負って逃げるってかなりしんどいですよね。

なので、自分はどのくらいの量なら持って行けそうか事前に把握しておくことは非常に大事です。最低でも500ml、欲を言えば2Lは用意しましょう。

普通の水は長い間放っておくと腐ってしまうので、用意するのは保存水を用意しましょう。

(保存水の画像)

 

  • アルミブランケット

このアルミブランケットは、文字通り一番外側がアルミで出来ており、保温・保湿・防水・防風効果があり、冬には体温を逃がさずに温めてくれます。

銀色は紫外線を反射する効果もあるので、夏の炎天下でも日よけ替わりとして体温の上昇を防いでくれます。

かなりコンパクトに折りたためる上、軽いので荷物の邪魔にならない点からも、必ず用意しましょう。

(アルミブランケットの折りたたんだ画像、広げた画像)

 

 

  • 簡易携帯トイレ

避難所に仮設トイレが設置されるまでの間はトイレがないため大変です。

自宅にいる場合でも断水時には水が出ないので流せません。

仮設トイレが設置されてからも、特に女性トイレは長蛇の列になり、お年寄りの方も大変です。

通常の生活でもない為、体調を崩しやすく、便通も不規則になってしまいます。

最低1人につき1日1回分×3~7日分は用意しましょう。

(簡易トイレの画像)

 

避難時、断水時はなかなかお風呂に入ることが出来ません。

体を拭く以外にも食器を拭いたりも出来るのである程度の量は用意しておいた方がいいです。ハードケースよりもパックタイプの方が嵩張らずに管理できるのでおススメです。消毒用の場合のみアルコールタイプを、それ以外はノンアルコールタイプを選びましょう。

(ノンアルコールウェットティッシュの画像)

 

 

  • 現金(1000円札と硬貨)、身分証明書

災害発生後、電子マネーやクレジットカードは使えなくなる可能性が高いので現金を用意する必要があります。1万円、5千円札では使い勝手が悪い場合があるので、出来るだけ札は千円札を数万円分用意しましょう。硬貨も500、100、10円玉を用意していた方がいいです。

また、被災直後は銀行などでお金を下すことが出来なくなる恐れがあるので、1人あたり千円札×50枚、硬貨は各30枚づつ用意しておきましょう。復旧までどのくらいの期間かかるか分からないので、決して過剰な備えではないと思います。

実際に過去の災害時には、被災後も頑張って営業してくれていた店舗もあったみたいですが、おにぎり2個と少しのおかずで1000円、弁当1個5000円(3か月後には潰れたみたいですが…)という実例もあります。そんなに高くても需要があるので売れてしまうし買ってしまうんですよね。

 

身分証明書として免許証、健康保険証のコピーを用意しておきましょう。

過去の大災害の際には、多くの銀行でキャッシュカードや通帳が無くても身分証の提示のみで一定額まで引き出せる特別措置が施されています。

(お金のデフォルメ画像)

 

  • 手回し充電ラジオ

手回しで本体に充電できるタイプを選びましょう。また、ラジオだけでなくライトやスマホの充電など荷物を少なくするために多機能なものを選びましょう。

 

スマホの充電も出来るタイプもありますが、充電量は非常に小さいため、かなり苦労して回し続けても数%充電出来たらいい方だと思っておきましょう。

スマホ充電用には専用のモバイルバッテリーを用意した方が無難です。

(手回し充電ラジオの画像)

 

 

  • ホイッスル

家屋の倒壊や土砂崩れに巻き込まれ、まだ中に取り残されている、という時に役立つアイテムです。防災アイテムの中でも一番重要と言われることもあります。

声を出すことが出来たとしても、避難している人、ヘリコプターや消防車などの周りの音にかき消されてしまいます。その点、ホイッスルは少ない息で非常に遠くまで大きな音を届けることが出来ます。

また、中に球の入っていないタイプを選びましょう。球が入っているタイプでは湿気で音が出なくなることがある為です。

(防災ホイッスルの画像)

 

 

 

  • 懐中電灯・ハンドライト

手回し充電ライトとは別に1人に1本は必要です。

充電タイプでない場合は電池も忘れずに用意しましょう。

(懐中電灯の画像)

 

 

  • 常備薬

普段から服用している薬がある場合は必ず用意しましょう。

最低でも3~7日分を用意する必要があります。

(常備薬の画像)

 

 

 

 

 

3・災害経験者が「あってよかった」と感じたもの

 

  1. 水タンク、ウォーターバック

断水時には給水車が各避難所などに回ってきてくれます。

手元にあるペットボトルに入る水だけでは心元ないですよね。

水タンクやウォーターバックであれば5~10L程度の水を貯めることが出来るので非常に重宝します。

(水タンク、ウォーターバックの画像)

 

  1. 衛生用品(トイレットペーパー・歯磨き粉・お湯のいらないシャンプーなど)

トイレットペーパーはトイレ用として使うだけでなく、食器を拭いたりすることもできます。荷物がいっぱいで1ロール入らない場合は、半分くらい巻き取っておくといいと思います。

 

歯磨き粉やシャンプーなどは、普段使いのものだと被災時に貴重な水を大量に消費してしまうので、歯磨き粉は歯磨きシート、シャンプーはお湯のいらないシャンプー、と言ったものを用意しておきましょう。

歯磨きシートだけでは歯の間は掃除出来ないので、気になる人は歯間ブラシ・フロスの用意も併せてしておきましょう。

ただでさえ、被災時は強いストレスがかかるため、出来るだけすっきり、さっぱりとした日常に近い状態を作り出す必要があります。

(トイレットペーパー、歯磨きシート、歯間ブラシ・フロス、お湯のいらないシャンプーの画像)

 

  1. ラップ・紙皿・紙コップ

断水時は貴重な水を食器洗いに使う余裕はありません。

食器や紙皿、紙コップにラップを巻き、ラップを交換するだけで繰り返し使えるようにすることで大幅に水を節約することが出来ます。

 

また、怪我をしてしまった時は、傷口をきれいに洗浄した後、ラップを巻くことで止血することも可能です。

 

外箱を捨てて、ラップをむき出しの状態でリュックに詰めれば省スペースで済みますが、その場合は必ず袋などに入れて、清潔な状態で保管できるようにしましょう。

(ラップ、紙皿・紙コップの画像)

 

 

  1. ランタン

懐中電灯では照らす範囲が狭いため、夜間の食事の時などでは周囲を照らすことのできるランタンがあると非常に便利です。

大きく分けてガス式、電気式の2種類がありますが、電気式の方を選びましょう。

ガス式の方が明るさの面で言えば軍配が上がりますが、ガスを使用する危険性、建物内で使うには明るすぎる点から、使い勝手のいい電気式を選ぶ方がいいと思います。

電気式にも充電タイプと乾電池タイプがあります。個人的には充電タイプで充電池を複数用意しておくことをお勧めしますが、かなり費用が掛かるので各家庭に合ったタイプを選んでください。

(電気式ランタンの画像)

 

また、もちろんランタンはあると非常に便利ですが、水の入ったペットボトル+懐中電灯でも簡易ランタンを自作することが出来ます。

その場合、懐中電灯が倒れにくいようにする工夫と懐中電灯に乗せやすいペットボトルを選ぶことが重要になってきますので、事前に準備しておきましょう。

(自作ランタンの画像)

 

  1. アイマスク・耳栓

避難所では他にも多くの人たちがいる中、最低限の寝具しかない状態で寝なくてはいけません。

今後の不安や周りの騒音が気になって寝られないなんてこともよくある話です。

車中泊や日中の仮眠時にも外を気にせず、寝ることが出来るので非常に重宝します。

(アイマスク、耳栓の画像)

 

 

 

 

 

4・元消防士が「必要ない」と感じた防災グッズ

首相官邸のHPに書かれている防災グッズの中で、元消防士の僕が必要ないと感じたものを5点紹介します。

 

 

 

  1. カップ

自宅避難時または赤ちゃんのミルク用としては必要になってきますが、避難所でカップ麺を食べる為に用意する、というのであればやめておきましょう。

 

避難所用の非常食としては、臭いが比較的少ない缶詰パンやアルファ化米などを用意すると良いでしょう。

 

様々な人がストレスに耐えながら集団生活をしていく場なので、他の人に不快な思いをなるべくさせないように心がけることも必要ではないかと思います。

 

また、カセットコンロとボンベを用意するとリュックの容量をかなり占めることになりかねません。

他の必要なものが入らないとなっては本末転倒なので、どうしても必要という場合を除き、自宅用として用意しておきましょう。

(カセットコンロ、ガスボンベの画像)

 

 

 

  1. 印鑑・通帳

身分証明書のみで銀行から出金出来る特別措置が施される可能性が高いため、わざわざ貴重品である印鑑・通帳を用意する必要はないと思います。

 

また、被災地では避難所や避難して空っぽになった家屋での火事場泥棒がほぼ確実に出現します。

印鑑・通帳が犯人の手に渡ってしまうと出金されてしまうので、普段からそう簡単に見つかるような場所には置いておかないようにしましょう。

(貴重品の画像)

 

 

 

  1. ろうそく・マッチ

停電時の明かりの確保の為かと思われますが、暗い部屋でろうそくを使用すると転倒して火事の元になる方が怖いので、他の方法を考えましょう。

 

明かりの確保の為なら、電気ランタンを用意するか、懐中電灯+水の入ったペットボトルで簡易ランタンとして自作するのがいいと思います。

(ろうそく転倒で火事の画像)

 

 

 

  1. 軍手

一見必要そうに思える軍手ですが、必要ないと言うよりは「軍手ではなくケブラー繊維製手袋を用意しましょう」ということになります。

 

被災時に軍手を必要とするシーンでは「手に怪我をしないようにするために軍手をする」といったことが想像されます。

 

ですが、軍手はガラス片などの危険から手を守るのには不十分であり、もし怪我をしてしまっても、被災直後はろくに治療を受けられない可能性があります。

 

その為、ケガのリスクを抑えるためにも用意しましょう。

 

ちなみに、消防隊が火災現場に突入する際の手袋がケブラー繊維製手袋の為、安全性は折り紙付きです。

(ケブラー手袋の画像)

 

 

 

  1. 毛布

毛布1枚用意するだけでも非常にかさばりますよね。

当然冬場などはあるに越したことはありませんが、避難する時に持っていくのではなく、避難所生活中に自宅に取りに戻る、くらいに考えていた方がいいと思います。

 

毛布を用意しなくても、アルミブランケットさえあれば、寒さを凌ぐことは出来るので、最低でもアルミブランケットは防寒具として必ず用意しておいてください。

(丸めたor畳んだ毛布の画像)

 

 

 

 

 

 

 

5・非常持ち出し袋は1から用意するか、セットを買うかどっちがいい?

 

結論から言うと、セットを買って、自分たちの家族、地域、想定する災害、季節に応じてカスタマイズすることがベストであると言えます。

 

もちろん完全に自分好みに1から全て用意してもいいのですが、予想外に費用がかかるので、初めはセットを買うことからスタートするのをお勧めします。

 

セット販売されているものの方が確実に安くは手に入るので、非常持ち出し袋のベースを作るという意味では、十分な役割を果たすと思います。

 

ですが、あくまでベースを作るだけであって、自分たち様にカスタマイズすることが必要です。

 

家族構成、住んでいる地域、想定する災害、季節によって、用意するべき、役に立つであろうものは若干ずつ変わってきます。

 

ローリングストックの意味も兼ねて、季節が変わるごとに袋の中身を点検・交換することをおすすめします。

 

 

6・僕からのアウトプットのお願い

 

ここまで読んでくださってありがとうございます。

 

せっかくここまで読んで頂いたので、1つお願いがあります。

 

それは、あなたの気になった非常持ち出し袋セットや装備品をチェックしてほしいのです。

 

あなたの大切な人を守るためにも、読んで「ふーん。そうなんだ」で終わって欲しくありません。

 

非常持ち出し袋は、避難する時に一緒に持って逃げられる最大限の装備になります。

 

ぜひチェックしてみてください。

 

「こういう時にはどうしたいいのか?」などと疑問に思った時は、遠慮なく僕宛にメッセージを送ってください。

 

「もっと○○な内容を増やしてほしい」「○○について知りたいから記事にしてほしい」などものご要望や、記事を読んだ感想も大歓迎です!

 

ではまた次の記事でお会いしましょう。

 

 

 

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地震から家族を守るために必要な考え方

本日の記事では、

「今は全く地震への備えをしていない人が、いつ発生するかわからない地震からあなたの大切な家族を守るために必要な考え方を身に着け、実際に地震に備えて自宅で出来ることは何があるのかを具体的に考えられるようになるまで」←“生存率を上げるために必要なこと”

の流れを解説していきます。

 

揃えていた方がいい道具などは別記事で紹介していますので、この記事ではあくまで“考え方”にフォーカスして解説していきます。

 

 

本日の目次

1・今回の記事を読んでほしい人

2・地震から家族を守るためには“備えること”が絶対に必要

3・具体的にどのような備えが必要なのか

4・結論!地震から家族を守るには、寝ている時の備えが必要!

5・僕からの、アウトプットのお願い

 

 

 

1・今回の記事を読んでほしい人

 

・家族や恋人、友人などの大切な人がいる人

地震に何か備えないといけないとは思っているが何をしたらいいか分からない人

・今まで地震に遭ったことがなくて、備えなくても大丈夫だと思っている人

 

上記の1つにでも当てはまる人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください!

 

 

 

 

 

 

2・地震から家族を守るためには“備えること”が絶対に必要

 

ところで、人が無防備になる瞬間ってどういう時があると思いますか?

 

そうです。

睡眠中ですね。

 

そもそも寝ていたら意識がないので、寝ている時に上から何か降ってきたら逃げようがありません。

 

阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)の発災時刻は午前5時46分52秒です。

 

ほとんどの人が寝ている時間ですよね。

 

僕自身も普段はがっつり寝ている時間帯です。

 

阪神淡路大震災で亡くなった人の8割が、揺れが発生した直後に亡くなっています。

 

これは崩れてきた家屋や倒れたり、飛んできた家具の下敷きになり、非常に短時間で亡くなられています。

 

つまり、“災害が発生した時後に自分の力でどうにか頑張って生きていく”ことよりも、「災害が発生するよりも前から、地震に遭っても大丈夫な状態にしておく」ことが最も重要になってきます。

 

いくら災害の知識があっても、非常持ち出し袋を用意していても、何か月分の非常食を用意していても、災害発生後、まずは生き残らなければ話になりません。

 

厳しいようですが、これが現実です。

 

しかし、“どんな揺れがきても絶対に倒れない家”は存在しません。

 

なので、ある程度の頑丈な家に住み、あとは家具を倒れてこないようにしてあげるだけで、災害発生時の生存率はかなり上昇します。

 

そして、「災害が発生し、揺れが収まるまで生き残る」ここでようやく非常持ち出し袋や備蓄が意味を成してきます。

 

 

 

 

 

 

3・具体的にどのような備えが必要なのか

 

では具体的にどのような備えが必要になってくるのか一緒に考えていきましょう。

 

先ほども言った通り、睡眠中は完全に無防備な状態になるので、睡眠中に地震が起こると仮定して、“地震にある程度強い建物”と“睡眠中に家具が倒れてこないようにする”この2つを考えていきます。

 

 

まず、“地震にある程度強い建物”、というのは、「阪神淡路大震災よりも後に建てられ、まだ大きな地震に遭っていない建物」と考えてください。

 

これは1995年の阪神淡路大震災後に、建築関係の法改正があり、「阪神淡路大震災クラスの地震に1度は耐えられる強度の建物しか建ててはいけません」というようになりました。

 

あなたの家はどうでしょうか?

 

1995年よりも前に建てられていますか?

 

地震の被害を1度でも受けたことがありますか?

 

もし、「1995年よりも前に建てられている」か「地震の被害を1度でも逢っている」のであれば、地震に強い家とは言えませんので、注意が必要です。

 

 

そして、“睡眠中に家具が倒れてこないようにする”ためには、2通りの方法があります。

 

1つ目は、家具を固定する方法です。

 

ネットやホームセンターで家具を壁に固定し、引き出しなどは出てこないようにするアイテムが販売されているのでそれらを使います。

 

2つ目は、倒れきたり飛んでくる家具を寝室に置かないようにすることです。

 

阪神淡路大震災の時には、200㎏以上あるグランドピアノや、60㎏以上あるブラウン管テレビが教室の端から端まで飛んで壁や床にめり込んでいました。

家にある洋服ダンスや食器棚程度であれば余裕で倒れます。

 

ちょっと想像してみてほしいのですが、

 

机の上に、筆記具やペットボトル、本などを立てている時に、机を思いっきりガタガタガタって揺さぶるとどうなりますか?

 

そうです。

倒れますよね。

机の上がぐちゃぐちゃになりますよね。

 

そうです。

その机は大地震が起きた時のあなたの寝室です。

 

それならどうしましょうか?

 

家具は動かないように、中身が出ないように固定するか、そもそも寝室には置かない、この2択しかなくなるわけです。

 

 

4・結論!地震から家族を守るには、寝ている時の備えが必要

 

結論として、家族を地震から守るためには、非常持ち出し袋や備蓄の準備をすることよりも、

 

「1番無防備になってしまう睡眠中に地震が発生したとしても、生き残れるようにする」

 

ことが重要になってきます。

 

もう1度言いますが、阪神淡路大震災では、地震発生時刻が早朝であったため、ほとんどの人が自宅にいました。

 

そして、地震発生から短時間のうちに、倒壊した家屋や家具の下敷きになって、5000名以上の方が亡くなっています。

 

この悲惨な事実を私たちは受け止め、未来に同じような被害を出さないようにしていくことが重要ではないでしょうか。

 

見ず知らずの人を助けるためではなく、あなたの大切な人を守るために行動していきましょう。

 

その行動のきっかけになれれば幸いです。

 

 

5・僕からの、アウトプットのお願い

 

ここまで読んでくださってありがとうございます。

 

せっかくここまで読んで頂いたので、1つお願いがあります。

 

それは、あなたの自宅に家具が倒れてきたりする危険な場所はないかチェックしてほしいのです。

 

あなたの大切な人を守るためにも、読んで「ふーん。そうなんだ」で終わって欲しくありません。

 

この記事を読んで視点の変わったあなただからこそ、見つけられる危険があるかもしれません。

 

ぜひチェックしてみてください。

 

「こういう時にはどうしたいいのか?」などと疑問に思った時は、遠慮なく僕宛にメッセージを送ってください。

 

「もっと○○な内容を増やしてほしい」「○○について知りたいから記事にしてほしい」などものご要望や、記事を読んだ感想も大歓迎です!

 

ではまた次の記事でお会いしましょう。

 

 

 

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災害発生時におすすめの非常食ってどんなもの?

今回の記事では、災害発生時におすすめの“火や水を全く使わないで食べられる非常食”を紹介します!

 

その非常食がおすすめの理由や、保存時の注意点も一緒に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください!

 

では、スタート!!

 

 

 

目次

1・今回の記事を読んでほしい人

2・非常食を備える上で考えなければいけないこと

3・火も何も使わないで食べられる非常食5選

4・避難所には持っていかない方がいい非常食

5・非常食のストック方法について

6・僕からの、アウトプットのお願い

 

 

1・今回の記事を読んでほしい人

 

・非常食と言っても、何をどのくらいの量を備えたらいいのか分からない人

 

ライフラインが止まっても美味しく食べられる非常食が知りたい人

 

・家族の好き嫌いが激しくて何を備えようか迷っている人

 

 

上記の1つでも当てはまる人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください!

 

 

2・非常食を備える上で考えなければいけないこと

 

非常食を用意する上で、考えなければならないことがいくつかあります。

 

・栄養バランスと賞味期限

・準備や片付けが簡単であること

・災害時、自分たちが本当に食べられるものであること

 

最低でもこの3つはクリアしたものを用意しましょう。

 

非常食と聞くと、缶詰やカップ麺などを想像する方も多いと思いますが、炭水化物や塩分の強いものに偏りがちになります。

 

避難生活が2・3日で終わるのであれば、それでも問題ありませんが、ライフラインが復旧するまででも、早くて1か月ほどかかります。

 

それだけ長い期間偏った食事を続けてしまうと体調を崩すことも大いに考えられるので、栄養バランスの管理は気を付けたいポイントになります。

 

必要量としては、最低でも3日分は用意し、可能であれば、5日、7日、14日、1か月と用意していた方が安心です。

 

1日の必要量の目安としては、1日当たりの摂取目安カロリーの半分を目指しましょう。

 

成人男性であれば、本来の目安2000kcalの半分の約1000kcal。

 

成人女性であれば、本来の目安1800kcalの半分の約900kcalとなります。

 

 

また、準備が簡単かつ、片付けが簡単である非常食を用意することで、時間とごみの節約に繋がります。

 

避難生活中はごみの回収業者の方も避難生活を送っているため、ごみの回収がありません。

 

自宅や避難所にごみが溢れかえると不衛生ですので、少しでも抑えられるのであれば抑えた方がいいです。

 

 

そして、これが一番大切なことですが、災害時に自分たちが本当に食べられるものであることです。

 

準備はしていたけど、いざ食べてみると不味い、食べにくい、食べられないとなってしまうと何のために準備したのか分からなくなってしまいますよね。

 

準備しようと思うものは、必ず事前に食べてみて、これなら災害時に食べられるという確認をしておきましょう。

 

 

 

3・おすすめの非常食

 

では、実際に非常食としてどんなものがあるのか、どんなものを用意すればいいのかを見ていきましょう。

 

3-1・火も何も使わないで食べられる非常食5選

 

災害時はライフラインが止まることが予想されますが、火や水が使えない時に重宝するのが、そのまま食べられる非常食です。

 

1 おかずやンの缶詰

 

スーパーなどで見かける惣菜・おつまみ系や、ビスケット缶や乾パンなども有名ですね。

 

今では、ふわふわのパンが入った缶詰や豚汁、おでんなど、種類も非常に多くなりました。

 

僕も実際に缶に入ったパンを食べたことがありますが、普通に美味しかったです!

 

味の種類も豊富なので、好みの味を探して用意してみましょう。

 

災害用ではないですが、缶つまシリーズには普段からよくお世話になっています笑

 

食べなれた味が非常食の中にあると安心もするので、僕もこれからは普段食べているつまみも保存食に回していこうと思います!

(おすすめの缶パンのURL)

(おすすめの缶つまのURL)

 

 

 

2 カロリーメイトなどのバランス栄養バー

 

カロリーメイトはバランス栄養食として有名ですね。

 

通常のカロリーメイトは賞味期限が1年なのに対し、カロリーメイトロングライフという賞味期限が3年のタイプもあります。

 

一袋2本入りで、1本につき100kcalのまとまったカロリーを取れるので、摂取カロリーの計算もしやすいです。

 

ちなみにカロリーメイト以外の商品も豊富にありますし、それぞれ味の種類も豊富なので好みに合わせて用意できるのも、嬉しいポイントです。

 

個人的には、バランスパワーのブルーベリー味が好みなのでよくおやつ代わりに子供たちと食べています。

 

バランスパワーも通常は賞味期限が1年程度ですが、6年保存可能なタイプもあります。

 

でも6年タイプは味の種類が少ないのが少し残念です。

 

(カロリーメイトロングライフURL)

(バランスパワーブルーベリーURL)

(バランスパワー6YEARS URL)

 

3 チョコや羊羹などのお菓子類

 

チョコや羊羹、ビスケットなどのお菓子類は手軽にカロリー補給出来る非常に優秀な非常食です。

 

また、チョコレートに含まれるテオブロミンは自律神経を調節する作用もあるため、リラックス効果にも期待できます。

 

通常のチョコレートは、チョコのみの場合の賞味期限は約1年ですが、生クリームやナッツが入っているタイプだと数日~6か月と短くなってしまいます。

 

どうしても好きなものを用意したい場合は、賞味期限に注意しましょう。

 

井村屋の“えいようかん(5年保存可能)”と“チョコえいようかん(3年保存可能)”という商品は、特定原材料27品目不使用なので、アレルギー持ちの方でも安心して食べることが可能です。

 

特にチョコえいようかんは、濃厚な生チョコやザッハトルテのような美味しさと様々なメディアで取り上げられるほどの人気です!

 

また、水を注げば、約30秒後には食べられる“水もどり餅”という商品は、甘いものが苦手な人でも食べられる醬油味があるのも嬉しいポイントです。

 

栄養機能食品でカルシウムやビタミンが取れるのも嬉しいポイントです。

 

 

(えいようかん・チョコえいようかんURL)

(水で戻せるおもちURL)

 

4 発熱材の入った一食パック

 

付属で発熱材が入っており、少し温める時間が必要ですが、どこでも熱々の食事が取れます。

 

火や水を使わずに取れる、温かな食事は、災害時という極限状態の癒しになることは間違いないでしょう。

 

少々値は張るように感じるかもしれませんが、味・ボリューム共に満足できる内容ですので非常におすすめです!

 

(レスキューフーズURL)

(調理不要食ザ・○○ライスシリーズURL)

 

 

5非常用の野菜ジュースや野菜スープ

 

阪神淡路大震災の際、被災者に何が一番食べたいかというアンケートを取った結果、肉や魚よりも野菜と答えた人が一番多かったそうです。

 

避難所の配給は炭水化物に偏りがちになり、栄養も偏ります。

災害時の健康のためにも、ぜひ用意しておきたいですね。

 

 

(カゴメ野菜の保存食セットURL)

 

 

4・避難所には持っていかない方がいい非常食

 

避難所生活では当然ながら色々な人がいるため、他の人の迷惑・不快感を与えないように注意する必要があります。

 

非常食を避難所に持ち寄る場合でも、他の方の迷惑にならないようにする必要があります。

 

特に、他の人が不快だと感じる臭いを発する可能性のある飲食物は注意が必要です。

 

例えば、にんにくやアルコール類は食べたり飲んでいる人は心地いいですが、飲酒後の口臭が苦手な人は少なくはありません。

 

避難所でのトラブルにならないように、自宅避難時限定にした方が無難です。

 

 

5・非常食の保存方法について

 

「非常食はいつ来るかわかならい災害に備えるもの」という意識があると思います。

 

「せっかく非常食を買って用意していても、いつの間にか賞味期限が切れていた」なんてのはよく聞く話ですよね。

 

それを回避するには2つの方法があります。

 

1つ目は長期保存食を買って賞味期限切れを極力起こさないようにする方法です。

 

3~7年の長期保存が可能な非常食のセット販売もされているので、その賞味期限が来る前にまとめて交換してしまいましょう。

 

メリットとしては、

・保存期限の管理が楽

・プロセレクトのセット購入で安心

などが挙げられます。

 

デメリットとしては、

・まとめ買いになるので、1回にかかる金額が高額になる(セット価格例、5日間分:約13000円、7日間分:約2万円)

・交換の際、前回分の処理を食べるにしては大量、捨てるにはもったいない

などが挙げられます。

 

2つ目の方法としては、普段の食材・加工品のストック量を少しずつ増やし、古いものから使って、その分補充してストックを切らさないようにする、ローリングストックという方法です。

 

こちらの方法であれば、あくまで日常の延長線として考えられるので、初めて備蓄をしようと考えている人にもハードルは低いと思います。

 

メリットとしては、

・日常の延長線として考えることが出来る

・何をどのくらいストックしているのか把握しやすい

 

デメリットとしては、

・栄養バランスなどを考えてストックする必要がある

ライフラインが断たれても食べられるものをストックしていく必要がある

 

 

どちらの方法もメリットとデメリットがあり、各家庭に合った方法で備蓄していきましょう。

 

僕の個人的な意見としては、

 

①初めはローリングストックから始める

②備蓄用の貯金が貯まったらプロセレクトのセットを購入

③セットの賞味期限が切れるまでにまた貯金

④セットの交換

③と④のループ

 

という流れを作れるとベストかなと思います。

 

 

また、備蓄した食料は頑丈なコンテナや段ボールなどにまとめて保管しましょう。

 

まとめて保管することで、賞味期限などの管理がしやすくなる、災害時に探しやすくなるといったメリットがあります。

 

6・僕からの、アウトプットのお願い

 

ここまで読んでくださってありがとうございます。

 

せっかくここまで読んで頂いたので、1つお願いがあります。

 

それは、あなたの気になった非常食をチェックしてほしいのです。

 

あなたの大切な人を守るためにも、読んで「ふーん。そうなんだ」で終わって欲しくありません。

 

食事は災害時には健康、延いては生死に直結する本当に大切なことです。

 

ぜひチェックしてみてください。

 

「こういう時にはどうしたいいのか?」などと疑問に思った時は、遠慮なく僕宛にメッセージを送ってください。

 

「もっと○○な内容を増やしてほしい」「○○について知りたいから記事にしてほしい」などものご要望や、記事を読んだ感想も大歓迎です!

 

ではまた次の記事でお会いしましょう。

 

 

 

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